?」と持ちかけられたという。実写映画の話は,その時点でかなりの機密情報だったらしく,NDA(秘密保持契約)まで取り交わしたそうだ。 結果的にOceanは,漫画版を題材にした「BATMAN」と「BATMAN The Caped Crusader」の2作に加え,ティム?バートン監督による実写映画版のゲーム化権を取得したのである。ちなみにBATMAN The Caped Crusaderには,ジョーカーのみならずペンギンまでもが登場し,バットマンを窮地に追い込むという内容。ひょっとしたら,映画版の続編が作られることを予想していたのかもしれない。 筆者がOceanのシネゲーで最初に触れたのは,1985年発売のCommodore 64版「The Neverending Story」。映画が大好きだったので期待して遊んでみると……すべて英語(当たり前か)のアドベンチャーゲーム。英文字入力で人生の厳しさを味わったものだ。ファルコンにまたがって敵を蹴散らすようなアクションを,勝手に期待していたんだが 1980年代アメリカンバブルを象徴するかのようなゴージャス感満載の刑事ドラマ「特捜刑事 マイアミバイス」も,1986年にCommodore 64などでゲーム化されていた。ドン?ジョンソンとフィリップ,FF11 RMT?マイケル?トーマスという二人の刑事が,アンダーカバーコップとなって活躍する話なのだが,ゲームはサイドビューのアクションとトップビューの「Rally X」みたいなチェイス。初期のOceanソフトの中では,当時,個人的にイチオシしていた,ディアブロ3 RMT。いま遊んでみると,動きのモタツキなどがしんどい これがOceanのバットマンゲーム第二弾「BATMAN THE CAPED CRUSADER」。敵キャラのペンギンがこざかしい! バットマンが腰の入った上段回し蹴りを繰り出すあたり,格闘アクション臭が漂っていて良し! ここまでの説明でピンと来た方もいるだろう。そう,Oceanがコミゲー版BATMANをリリースした背景には,その後に実写映画が公開されてヒットするであろう。そしてそれを題材にしたゲームもまたヒットするはずだ……という狙い澄ましたメディアミックス展開が進行していたのである。その目論見どおり,Oceanにとって3本めのBATMANが,同社がリリースしたシネゲーラインナップの中でも群を抜いた売り上げを記録している。 なお,当時のOceanでライセンス獲得業務を担当していたJon
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